“ 【症状で選ぶ漢方薬】
漢方は症状でその人の体の状態を診る。漢方専門・金匱会診療所(東京・八重洲)の薬剤師・針ヶ谷哲也氏は二日酔いを「のどが渇いて水分を欲しがるが、そ の割にはトイレに行かない“水毒”の状態」と話し、「この『口渇・小便不利』症状で最も使われる漢方薬が“五苓散(ごれいさん)”です」と説明する。
二日酔いには五苓散をベースに、もう一方の胸がムカムカする胃腸症状に対する漢方薬を組み合わせるといいという。
チョイスとしては、体に熱をもった胃症状には熱冷まし作用が強い「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」。嘔吐や下痢を伴う胃腸症状には「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」。もともと胃腸が弱く、冷え性の人は「六君子湯(りっくんしとう)」などが効果的。
針ヶ谷氏は「どれも市販で購入できます。飲み過ぎたと思ったら、寝る前に飲んでおくと翌朝症状が出にくくなる」とアドバイスする。
【脚のツボを刺激する】
二日酔い改善の“ツボ”もある。アスカ鍼灸治療院(東京・五反田)の福辻鋭記院長は「足の甲の親指と人さし指の骨の交差する部分の『太衝(たいしょ う)』。内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみ部分の『太谿(たいけい)』。脚の膝を曲げたとき内側にできるシワの先端部の『曲泉(きょくせん)』」を代表 的なツボとしてあげ、「両脚刺激するのがいいが、とくに肝臓側の右脚を念入りに」とアドバイスする。
体部では、乳首から真下に下がった肋骨下のふち部分の「期門(きもん)」が代表的なツボだ。
刺激法の基本は息を吐きながら押して、吸いながらゆるめる。1度に7〜8回繰り返すこと。
福辻院長は「脚(足)のツボは寝る前に米粒をテープで張って刺激を与えてもいい」と話す。
飲み過ぎに備えて、ぜひ、抜かりない対策を! ”